NICE DCVを利用してEC2にUSBデバイスを認識させてみた
どうも、コンサルティング部の後藤です。
NICE DCVはローカル端末に接続したUSBデバイスをNICE DCVで接続した端末で認識させ、利用することが出来ます。今回はローカル端末にPS4のコントローラーを接続し、EC2上で利用できるか試してみました。
NICE DCVとは
NICE DCVの概要や導入手順については下記ブログでまとめておりますので、気になる方は確認してみてください。
NICE DCVでUSBデバイスを認識させるには、NICE DCV Server導入時にUSB devise remotization
を有効にする必要があります。
Client側でUSBデバイス認識
まず、接続元(NICE DCV Client導入済み)のローカル端末上でPS4コントローラーをUSBで接続して認識させます。Windows10でPS4コントローラーのタッチパッドを利用する事が出来るドライバー等も存在するようですが、今回は利用しないで進めていきます。
PS4のコントローラーを手元の端末に接続すると、Wirekess Controller
として認識され、右クリックでゲームコントローラーの設定
-> プロパティ
を選択することでPS4コントローラーをテストすることが出来ます。
また、dcvusblist.exe
を起動することでNICE DCVが利用できるUSBデバイスの一覧を表示することが出来ます。
Windowsの場合、デフォルトPATHはC:\Program Files (x86)\NICE\DCV\Client\bin\dcvusblist.exe
になります。
Server側でUSBデバイス認識
NICE DCV Server側でUSBデバイスを認識させるには、C:\Program Files\NICE\DCV\Server\conf\usb-devices.conf
にデバイス情報を入力する必要があります。
デバイス情報はdcvusblist.exeで表示されたデバイス情報を右クリックしてCopy filter string
を選択するとコピーすることが出来ます。
usb-devices.conf
を適当なテキストエディタで開き、末尾にデバイス情報をペーストします。
追記後、NICE DCV Serverのサービスを再起動する必要があります。サービスからDCV Server
を選択し、再起動
を実行します。
NICE DCV Serverに再接続後、Client画面の左上にある歯車からRemovable Devices
を選択します。
すると、先程usb-devices.confに設定したUSBデバイスが表示されるため、Wireless Controllerを有効にします。
Removable Devicesでデバイスを有効にすると、NICE DCV Serverでデバイスが認識されます。デバイスが認識されたことを確認するため、コントロールパネルからデバイス一覧を確認すると、Wireless ControllerがNICE DCV Server上で認識されていることが確認出来ました。
ローカル端末同様、プロパティでコントローラーのテストをしてみましたが、遅延は全然感じられず、感度も非常に良かったです。
まとめ
NICE DCVの機能を利用してEC2上にPS4のコントローラーを認識させ、使用出来るようにしてみました。クラウド上でゲーム開発を行う際など、この機能を利用することで実際のコントローラーを使用してゲームを動かせるかと思いますので是非試してみてください。
この記事が何方かのお役に立てば幸いです。